英ユニリーバが食品事業を448億ドルで分離し米マコーミックと統合することで合意し160年超の歴史に幕を下ろす
英ユニリーバはクノールやヘルマンなどの食品事業を分離し、米マコーミックと448億ドル規模の現金・株式取引で統合すると発表しました。1860年の創業から続く食品事業の歴史は大きな転換点を迎え、統合後の新会社に対しユニリーバは9%の株式を保持します。アイスクリームや茶事業の売却に続く大規模な事業再編の一環となります。
ユニリーバは31日、クノールやヘルマンズを擁する食品部門を分離し、アメリカ合衆国の香辛料メーカーであるマコーミックと合併させることで合意した。この現金と株式を組み合わせた取引により、イギリス企業の食品事業は約448億ドルと評価される。ユニリーバは合併後の新会社の株式9%を保持し続けるが、取引完了から1年後に売却する計画だ。この決定は、1860年のバター事業にまで遡るユニリーバの食品事業の歴史において、一つの時代の終わりを告げるものとなる。

ユニリーバの歩みは、石鹸とマーガリンのメーカーから、スイスのネスレに次ぐ世界第2位のパッケージ食品メーカーへと進化した歴史そのものである。その起源は1860年、大工であったユルゲンス家が、報酬として受け取ったバターを販売し始めたことに遡る。彼らはオランダのオスに拠点を移し、バター事業を本格化させた。1869年には、フランス政府が労働者階級や軍向けの手頃な代替品を求めたことに応じ、イポリット・メージュ=ムリエがマーガリンを発明した。1871年にユルゲンス家がこの特許を取得し、競合のファン・デン・ベルグ家と共に事業を拡大させていった。
1922年、石鹸・洗剤メーカーのレバー・ブラザーズがソーセージ会社ウォールズを買収。1930年にレバー・ブラザーズとマルガリン・ユニが合併してユニリーバが誕生した。1943年には冷凍食品市場に参入し、バーズアイ・ブランドの基盤を築いた。1955年に発売されたフィッシュフィンガーは、10年以内に英国の魚消費量の10%を占めるまでのヒット商品となった。1960年代から80年代にかけて、同社はスープやソース、レディミールなどのパッケージ食品へと拡大。リプトンを買収し、世界最大級の紅茶会社の一つとなった。
2000年には、ベン&ジェリーズと、ヘルマンズやクノールを保有するベストフーズを買収。その後、2007年にはインドネシアのブアビタやロシアのインマルコを買収し、グローバル展開を加速させた。しかし、近年は事業の再編を進めており、2016年にはマーガリン事業のアップフィールドをKKRに売却。2022年には紅茶事業をCVCキャピタル・パートナーズに売却した。2025年にはフェルナンド・フェルナンデスCEOの下でアイスクリーム事業の分離を決定。そして2026年、マコーミックとの合併合意を経て、食品事業の分離という大きな転換点を迎えることとなった。











