ロシア産原油70万バレルを積んだタンカーがキューバのマタンサス港に到着
ロシア産原油約70万バレルを積んだタンカーが31日、キューバのマタンサス港に到着した。米国による制裁下で深刻な燃料不足と停電に直面するキューバにとって、数カ月ぶりとなる大規模な原油供給となる。人道的理由から米国が容認した今回の輸送により、崩壊の危機にある同国のエネルギー情勢の改善が期待されている。
ロシア船籍のタンカーが、約70万バレルの原油を積載してキューバのマタンサス港の停泊地に到着した。ロイターの目撃情報と船舶追跡データによると、この「アナトリー・コロドキン(Anatoly Kolodkin)」号は火曜日の夜明けに到着し、トランプ政権による同島への燃料供給遮断の動き以来、初の大規模な原油供給を行う準備を整えている。
米国の制裁対象となっているこのアフラマックス型タンカーは、日曜日の夜遅くにグアンタナモ湾の米海軍基地からほど近いキューバ領海に入った。米国政府は、人道的な理由からこのタンカーによる燃料供給を許可したと述べている。
キューバ国内では深刻なエネルギー危機が続いており、ミゲル・ディアスカネル大統領によれば、同国は過去3カ月間にわたって石油タンカーの入港がなかったという。この影響で、1,000万人の人口を抱える島国全体で終わりの見えない停電が発生し、病院や公共交通機関、農業生産が崩壊の危機に瀕している。大統領は以下のように述べている。
キューバは3カ月間、石油タンカーの受け入れができておらず、エネルギー危機を悪化させている。
今回輸送されたのは、キューバの老朽化した製油所に適した中質サワー原油であるロシア産のウラル原油である。国際的な指標となる北海ブレント原油の価格動向も注目される中、この燃料供給は、トランプ政権からの圧力が強まる共産党政権にとって一時的な休息となる可能性がある。ただし、船上の原油が国内で処理され、発電用のディーゼル燃料や重油などの石油製品に精製されるまでには数日を要する見込みだ。







