ロイター調査で日本企業の3割が日銀の利上げに反対しイラン戦争によるエネルギー価格高騰と景気悪化を警戒
ロイターが実施した調査によると、日銀の追加利上げを望まない日本企業が3割に達し、1月の17%から大幅に増加した。2月に発生したイラン戦争による原油価格の高騰や供給網の混乱が、企業の業績見通しに影を落としている。多くの企業が燃料費や原材料費の上昇を懸念しており、日銀には慎重な判断を求める声が強まっている。
ロイターが実施した最新の調査によると、イランでの戦争が世界経済の成長や企業収益の見通しに影を落とす中、日本銀行による追加利上げを望まない日本企業の割合が年初から急増していることが明らかになった。2月28日に開始された米国とイスラエルによる対イラン戦争は、ホルムズ海峡を通じたエネルギー供給を事実上遮断し、原油価格の急騰と世界的なサプライチェーンの混乱を引き起こしている。日銀の次回の利上げ時期について尋ねたところ、37%が「2026年後半」を選択し、16%が「2027年以降」と回答した。一方で「利上げは全く望まない」と答えた企業は30%に達し、1月の調査時の17%から大幅に上昇している。ある電気機器メーカーの担当者は、現在の不透明な状況について次のように述べている。> 「中東情勢が緊迫し、原油価格が高騰している中で、利上げを行う理由がどこにあるのか」日銀の植田和男総裁は、月曜日の発言で金融政策の見通しを説明する際、これまでの「利上げを継続する」というシナリオに固執するのではなく、イラン情勢による悪影響への警戒の必要性を強調した。日銀の次回の金融政策決定会合は4月27日から28日に予定されており、その次は6月に開催される。調査結果によると、回答企業の約28%がすでに事業運営にイラン戦争の影響を受けており、56%が今後影響が出ると予想している。具体的な影響としては、燃料や原材料価格の上昇が最も多く、次いで輸送コストの増加、燃料や原材料の調達困難が挙げられた。ある運輸会社の担当者は、供給網への懸念を吐露している。> 「最も懸念しているのは、原油や原油由来のナフサ、中間製品の不足により、メーカーの生産が停滞し、出荷の遅れや貨物量の減少につながることだ」日本は2025年時点で原油の94%を中東からの輸入に依存している。今回の調査は4月1日から10日にかけて、ロイターの委託を受けた日経リサーチが492社を対象に実施し、212社から匿名を条件に回答を得た。収益面では、今期(4月開始)の業績について、WTI原油先物価格が1バレルあたり平均100ドル以下であれば増益を確保できると回答した企業が42%に上った。一方で、28%の企業は増益の閾値を80ドル以下と見ている。コスト上昇を受けて、すでに製品やサービスの価格を引き上げた企業は7%にとどまるが、62%が値上げを検討中であり、31%は値上げの予定はないとしている。貿易面では、米国のドナルド・トランプ大統領による関税措置が依然として収益に大きな影響を与えていると答えた企業が22%に達した。一方で、コスト転嫁や生産拠点の米国移転などの対策を講じたことで影響が和らいだとする企業は15%であった。ある輸送用機器メーカーの担当者は、ドル/円の動向に関連した円安メリットと関税の板挟み状態について次のように語った。> 「円安を活かして輸出を伸ばしたいが、関税がその妨げになっている」回答企業の半数以上は、当初からトランプ氏による関税の影響を受けていないと回答している。米連邦最高裁判所は2月、国家緊急事態法に基づくトランプ氏のグローバル関税を違法として無効化したが、その後、トランプ氏は1974年通商法に基づき、150日間の期限付きで10%の関税を課している。











