ECBのシュナベル理事が現在の金融政策について比較的有利な立場にあり拙速な行動は不要との見解をワシントンで表明
欧州中央銀行のシュナベル理事は15日、中東での紛争開始前にインフレ率が目標の2%まで低下したことで、政策判断に時間をかける余地が生まれたと述べました。エネルギー価格高騰による経済への影響を注視しつつ、追加の引き締めについてはデータに基づき慎重に判断し、経済への不必要なコストを避ける考えを強調しました。
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欧州中央銀行(ECB)のイザベル・シュナーベル理事は、アメリカ合衆国のワシントンで開催された国際金融協会(IIF)のパネル討論会において、現在の金融政策が「比較的有利な」状況にあるとの見解を示しました。同氏は、中東での紛争が勃発する前にインフレ率を2%まで低下させることに成功したことが、現在の政策柔軟性につながっていると説明しました。
私たちは概ね中立的な金融政策スタンスをとっており、今回のショックの性質を分析するために必要な時間をかける余裕があります。
シュナーベル氏は、性急に行動を起こす必要はないと強調する一方で、現在のエネルギー価格の変動については警戒感を示しました。長期間にわたる目標超えのインフレを経験した直後であるため、国民のインフレ期待が脆弱になっており、エネルギーショックの影響がより深刻に受け止められる可能性があるためです。

また、ユーロ圏はエネルギーの純輸入国であるため、北海ブレント原油などの燃料価格の上昇は経済を弱体化させる要因となります。これにより、企業がコストを価格に転嫁することや、労働者が賃上げ交渉を行うことが困難になる可能性も指摘されています。市場ではユーロ/ドルの動向も注視されていますが、ECBは慎重な姿勢を崩していません。
私たちは政策決定を非常に慎重に検討し、どの要因が優勢になるかを見極める必要があります。
同理事は、インフレが定着する兆候や二次的波及効果の有無を確認するため、引き続きデータ依存の姿勢を維持することが重要であると述べました。同時に、時期尚早な金融引き締めによって経済に不必要な負担を強いるリスクも回避すべきであると付け加えました。











