CVCキャピタルの利益見通しが市場予想を下回り株価下落、2025年決算は堅調も先行きを警戒
投資会社CVCキャピタル・パートナーズは11日、2026年から27年の業績連動利益の見通しが市場予想を下回ると発表し、株価が約7%下落しました。2025年の純利益は予想を上回り、自社株買いや増配も発表されましたが、中東情勢による不透明感などが嫌気されました。運用資産残高は2028年末までに2000億ユーロを目指すとしています。
欧州の投資会社であるCVCキャピタル・パートナーズは11日、発表した中期的な業績見通しが市場の期待に届かなかったことを受け、株価が急落した。世界最大級のプライベート・エクイティ・ファンド運用会社である同社は、2028年末までに手数料支払い対象運用資産(FPAUM)を約2000億ユーロに拡大する計画を示している。注目された業績連動報酬(PRE)の見通しについて、同社は2026年から2027年にかけて6億ユーロから7億ユーロになると予測した。その後、2028年から2029年には12億ユーロから15億ユーロに増加する見込みだという。しかし、2026年から2027年の予測値は、JPモルガンのアナリストが事前に予測していた約11億ユーロを大幅に下回った。一方で、2025年の運用実績は堅調に推移した。投資先の売却によって得られる現金分配(リアライゼーション)は219億ユーロに達し、前年比で67%増加した。世界的な経済の不確実性や高金利がディールメイキングの重石となっていた時期を脱し、2025年が大きな転換点となった。同社のロブ・ルーカス最高経営責任者(CEO)は記者団に対し、今後の展望について次のように語った。> 2026年もこの勢いが続くことを期待しているが、投資回収には常にばらつきがあり、予測が困難な部分もある。地政学的なリスクについては、米国とイスラエルによるイランへの攻撃再開が市場の不透明感を強めているものの、同社は中東での事業展開が限定的であると説明している。財務面では、2025年の調整後税引き後利益が8億7300万ユーロとなり、市場コンセンサスの8億6700万ユーロを上回る結果となった。これを受け、同社は1株あたり0.235ユーロの追加配当を提案し、年間配当を0.47ユーロとする方針だ。また、3億5000万ユーロを上限とする自社株買いプログラムの即時開始も発表した。しかし、弱気な業績見通しが嫌気され、同社の株価は一時6.9%の下落を記録した。




