ホルムズ海峡周辺で商船への攻撃が相次ぎ日本船籍のコンテナ船を含む10隻以上の船舶が被害を受ける事態となっている
2月28日の開戦以来、ホルムズ海峡周辺では商船への攻撃が相次いでおり、3月11日には日本船籍のコンテナ船を含む3隻が新たに標的となりました。イランの革命防衛隊は同海峡を通過する全船舶を攻撃対象にすると警告しており、原油や天然ガスの輸送路が脅かされることで世界の物流網への深刻な影響が懸念されています。
アメリカ合衆国およびイスラエルと、イランとの間で続く紛争は、世界の石油および液化天然ガス(LNG)の約5分の1が通過するホルムズ海峡の安全を脅かし、世界貿易に深刻な影響を与えています。イランの革命防衛隊は、この海峡を通過するあらゆる船舶が標的になると警告しており、2月28日の開戦以来、多数の攻撃が報告されています。

3月1日、マーシャル諸島船籍の原油タンカー「MKD VYOM」が、オマーンの首都マスカットの北50海里沖で飛翔体の直撃を受けました。管理会社のV.Shipsによると、この攻撃により乗組員1名が死亡しました。同日、船舶への燃料供給を行うジブラルタル船籍のタンカー「Hercules Star」も、アラブ首長国連邦のラス・アル・ハイマにあるミナ・サクル北西17海里で被弾しました。さらに、ホルムズ海峡内のオマーン・クムザール北方2海里では、パラオ船籍のタンカーが攻撃を受け、乗組員が避難しました。

攻撃の波は周辺諸国の港湾にも広がっています。3月2日には、米国旗を掲げた製品タンカー「Stena Imperative」がバーレーンの港で2発の飛翔体を受け、火災が発生。3月3日には、マーシャル諸島籍の原油タンカー「Libra Trader」とパナマ船籍のバルカー「Gold Oak」が、UAEのフジャイラ港付近で軽微な損傷を受けました。
3月4日には、マルタ船籍のコンテナ船「Safeen Prestige」がオマーン北方で被弾し、機関室の火災により乗組員が船を放棄しました。3月5日には、イラクのホール・アル・ズベール港付近で、タンカー「Sonangol Namibe」が爆発。初期調査では、バハマ船籍の船舶を狙ったイランのリモコン式爆薬ボートによるものとされています。3月7日には、サウジアラビアのジュベイル北方10海里でドローン攻撃の可能性が報告されました。
3月11日、タイ王国船籍のバルクキャリア「Mayuree Naree」がホルムズ海峡で攻撃を受け、火災が発生しました。バンコクに本社を置く船主のプレシャス・シッピング・パブリック・カンパニーは声明で次のように述べています。
船上で火災が発生し、乗組員は避難を余儀なくされた。
同日、日本船籍のコンテナ船「One Majesty」も、UAEのラス・アル・ハイマ北西25海里で被弾し、軽微な損傷を負いました。また、ドバイ北西部ではマーシャル諸島籍のバルカー「Star Gwyneth」の船体が損傷しましたが、乗組員の無事が確認されています。










