ウクライナ政府は制裁対象の実業家から剥奪したチタン鉱床3か所の採掘権について電子競売を実施する方針を固めました。
ウクライナ政府は、制裁対象の実業家から剥奪した国内3か所のチタン鉱床について、電子競売を通じた新たな採掘権の割り当てを行うと発表しました。背景には米国との鉱物資源協定があり、投資を条件に優先的なアクセスを認める方針です。また当局は他の未開発案件38件についても精査を進めており、資源開発の活性化を狙います。
ウクライナのユリア・スヴィリデンコ首相は10日、国内にある3カ所のチタン鉱床の採掘権を競売に付すと発表しました。これは、制裁対象となっている実業家ドミトロ・フィルタシュ氏から採掘権を剥奪したことに伴う措置です。対象となるのは、ドニプロペトロウシク州のマリシェフスケ鉱区、およびジトーミル州のヴァルキ・ハツキフスケ鉱区とメジリチネ鉱区の計3カ所です。スヴィリデンコ首相は、これらの地下資源の利用権を公開オークションを通じて企業に開放する準備が整ったとしています。
次の段階は、公開オークションを通じてこれらの地下資源を利用する権利を取得しようとする企業からの提案を待つことです。

ウクライナ政府は、これらの鉱区の許可証を電子オークションで売却することを承認しました。また、国家地質局は、保有者が開発を進めていない「休眠状態」にある疑いがある他の38の戦略的鉱物資源探査許可についても精査を行っています。
ウクライナは昨年、アメリカ合衆国との間で鉱物資源に関する協定を締結しました。この協定は、投資の受け入れと引き換えに、米側にウクライナの新規鉱物プロジェクトへの優先的なアクセス権を与えるもので、ドナルド・トランプ大統領との良好な関係を維持する狙いもあります。
ウクライナ経済省によれば、この協定に基づき設立された共同投資ファンドは、20件以上の潜在的なプロジェクトを特定しており、そのうち主要な8件の価値は12億ドルに上ると見積もられています。チタンは航空宇宙や防衛など多岐にわたる先端産業で不可欠な素材であり、東邦チタニウム株式会社などの主要プレイヤーが関与する世界の市場において、ウクライナの供給能力拡大は大きな関心事となっています。








