スペインの規制当局が昨年の大規模停電を巡りエネルギー大手各社と送電網運用会社への正式な調査を開始したと発表
スペインの市場競争委員会は、2025年4月に発生した大規模停電に関連し、送電網運用のレッド・エレクトリカやイベルドローラなど大手各社への正式な調査を開始しました。停電の直接的な原因ではないものの、電力システムの運用ルールに長期的な違反があった疑いがあるとしており、調査には最長18カ月を要する見通しです。
スペインのエネルギー・競争当局は、昨年発生した前例のない大規模停電を巡り、国内最大手のエネルギー各社および送電網運用会社に対する正式な調査を開始した。国家市場・競争委員会(CNMC)は、電力セクターの規則が長期間にわたって違反されていた証拠が見つかったとして、送電網を運営するレッド・エレクトリカ(レデイア傘下)のほか、イベルドローラ、ナトゥルジー・エナジー・グループ、エンデサ、レプソルの各社を調査対象としている。また、個別の発電所についても調査を進めているという。
この大規模停電は2025年4月28日に発生し、スペインとポルトガルの広範囲が最長16時間にわたって暗闇に包まれた。これまで多くの調査が原因究明に当たってきたが、その多くは責任の所在を特定するものではなかった。CNMCは、今回の違反が直接的に停電を引き起こしたわけではないものの、電力システムの運用に影響を与えた可能性があり、行政上の違反に該当する可能性があるとして正式な調査が必要だと判断した。

CNMCは先月発表した報告書の中で、停電後の送電網における電圧変動を緩和するための措置や、フランスとの電力連携の強化を推奨していた。当局は、一連の出来事が段階的に電力システムを不安定化させ、最終的に電圧の急上昇が直接的な原因となって停電に至ったと説明している。また、一部の疑わしい違反行為が長期間継続していたとも付け加えたが、これは停電の発生原因そのものについて企業の責任を断定するものではないとしている。
調査手続きは違反の深刻度に応じて9カ月から18カ月続く見通しで、対象となった企業は反論や証拠を提出することができる。今回の調査について、イベルドローラとエンデサはコメントを控えており、他の企業からも現時点で回答は得られていない。









