ドル高と原油高を背景に南アフリカランドが対ドルで1%下落し良好な国内経済指標の好結果を完全に打ち消す
18日の市場で南アフリカランドは対ドルで1%下落し、予想を上回った国内のインフレ率や小売売上高の改善を打ち消す形となりました。中東情勢の悪化による原油高がインフレ懸念を誘い、エネルギー輸入国である同国の通貨を圧迫しています。また、Fedの政策金利発表を前にドル買いが優勢となり、株価や国債も売られました。
南アフリカの通貨ランドは、国内の良好な経済指標を打ち消す形で、米ドル高と原油価格の急騰により1%下落しました。18日の取引で、ランドは1ドル=16.8475ランド付近で推移し、前日終値から大幅な値下がりを見せました。この背景には、中東情勢の悪化に伴う原油価格の4%を超える上昇があり、エネルギー輸入に頼る同国においてインフレ再燃の懸念が高まっています。南アフリカの2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3%上昇と、中央銀行の目標水準内に収まりました。これは経済学者の予測(3.1%)を下回る結果です。また、1月の小売売上高も前年同月比4.2%増と、予測の2.5%増を大幅に上回りました。しかし、市場関係者はアメリカ合衆国とイスラエルが関与するイランとの対立激化が、今後の物価統計に波及すると見ています。資源市場では、主要輸出産品である金が3.2%下落し、プラチナも4.5%下落しました。これに関連して、市場ではバリック・ゴールド・コーポレーションやプラチナ・グループ・メタルズの動向が注目されています。金融市場全体でも売りが優勢となり、ヨハネスブルグ証券取引所のTop-40指数は2.8%安となりました。債券市場では、2035年物国債の利回りが15ベーシスポイント上昇して8.945%に達しています。一方、外国為替市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の金利据え置き予想が広がる中、ドル指数が主要通貨に対して0.3%上昇し、ランドなどの新興国通貨への圧力を強めています。











