英レキットの株価が6%超下落し不透明な利益見通しが嫌気される一方で新興国市場は10四半期連続の2桁成長を達成
英消費財大手レキットは第4四半期の売上高が市場予想を上回ったものの、不透明な利益見通しや事業売却に伴うコスト増が嫌気され株価が6%超下落しました。新興国市場では中国やインドを中心に10四半期連続で2桁成長を記録し売上を牽引しています。一方で欧州市場の低迷や為替の影響が今後の業績の重石となる見通しです。
英国に本拠を置く消費財大手のレキットベンキーザー・グループは、3月5日の市場で株価が6%以上急落した。同社が発表した四半期決算は新興国市場の成長に支えられ売上高が予想を上回ったものの、利益率や1株当たり利益(EPS)に関する不透明な見通しが投資家の懸念を誘った形だ。同社は、ネスレやユニリーバといった競合他社と同様に、販売ボリュームの拡大を目指して高成長・高利益率のブランドに重点を置くポートフォリオの微調整を進めている。その一環として、昨年12月31日にはエッセンシャル・ホーム部門を投資会社アドベント・インターナショナルへ48億ドルで売却することを完了した。しかし、この売却に伴う「取り残されたコスト(ストラング・コスト)」がコア利益率を損なう可能性が示唆されたことが、過去11ヶ月で最大の株価下落の一因となった。財務面では、実効税率の上昇や為替の悪影響がEPSに対して7%の逆風になると、シャノン・アイゼンハルトCFOが説明した。この状況について、JPモルガン・チェースのアナリストは次のように指摘している。> EPSの失望に対し、主要なディフェンシブ銘柄と見なされていた同社へのロングポジションが反応を反映している可能性があります。一方で、同社の成長を牽引しているのは新興国市場だ。コンドームの「デュレックス」や除菌剤の「ライゾール」を展開する同社は、12月31日までの四半期におけるグループ全体の既存事業売上高が5.4%増となり、市場予想の4.7%増を上回った。特に新興国市場では10四半期連続で2桁成長を記録しており、クリス・リヒトCEOは、中国やインドを中心とした市場の重要性を強調した。> 成長への道筋は非常に大きく、新興国市場における中間層世帯の数は現在、欧州と米国を合わせた数よりも多くなっています。リヒト氏はさらに、これらの市場が同社にとって「絶対に勝たなければならない市場」であると付け加えた。実際に新興国市場の売上高は17.2%急増した一方で、欧州では4.5%の減少を記録した。バークレイズのアナリストは、先進国市場の成長が停滞する中で、新興国セグメントがグループの強力な成長エンジンとして機能していると評価している。鎮痛剤「ニューロフェン」や風邪薬「レムシップ」も手がける同社だが、欧州での厳しい取引環境は今後も続くと予想している。また、今シーズンの風邪やインフルエンザの流行が穏やかであることから、第1四半期の業績に影響が出る可能性を警告した。同社は今年のコア事業の成長率を4%から5%と予測しているが、2026年の具体的な利益率目標については明言を避けている。








