世界最大の供給国ギニアが4月までにボーキサイト輸出を削減し価格安定と国内の小規模業者の保護を目指す方針
ギニアのシラ鉱業相は、中国の需要減退や輸送コスト上昇に伴う価格下落を受け、4月上旬までにボーキサイトの輸出量を削減する方針を明らかにしました。価格を安定させ小規模業者の経営を守ることが目的で、輸出禁止ではなく供給量の調整にとどめる方針です。政府は現在、各社に生産計画の提出を求めており、月内にも詳細を決定します。
アルミニウムの原料となるボーキサイトの世界最大の供給国であるギニアは、価格の安定と中小生産者の保護を目的として、4月初旬までに輸出量を削減する方針を固めた。同国のブーナ・シラ鉱業相が18日、ロイターの取材に対し、輸出禁止措置は否定しつつも輸出量を抑制することを明らかにした。シラ氏は、中国の需要低迷と輸送コストの上昇が供給側の利益を圧迫している現状を指摘している。
「これは厳密なクォータ(割当制)ではないが、輸出する量を削減するつもりだ。」
背景には、主要な輸出先である中国の需要低迷に加え、中東情勢の緊迫化に伴う海上運賃の高騰がある。これにより、特に中小規模の鉱山業者の採算が悪化しており、倒産や雇用の喪失、さらには政府収入や地域社会への悪影響が懸念されている。アフリカ諸国では近年、資源からの収益を最大化するために輸出規制やロイヤリティの引き上げ、国内加工の義務化などの動きを強めている。シラ氏は、鉄道、港湾、精錬所への投資がライセンス付与時の約束通りに行われるよう、各社と協議を進めていると述べた。

ギニアのボーキサイト輸出量は2025年に前年比25%増の1億8,300万トンに達し、2026年には2億トンに達するとの予測も出ている。しかし、供給過剰により価格は2025年以降下落傾向にあり、輸出の約70%を占める中国市場の動向が市場全体に大きな影響を与えている。このような市場環境の変化は、グローバルに事業を展開するオーストラリアン・ボーキサイトなどの業界関係者にとっても注目の的となっている。
シラ鉱業相によれば、政府はすべてのボーキサイト生産者に対し、今後3年間の生産計画の提出を求めている。これらの計画を精査した上で、今月末か4月初旬までにセクター全体での削減案を最終決定する予定だ。
「すべての企業が影響を受けることになる。我々はより多くの収入を求めており、企業側はより持続可能な運営を求めている。」
ボーキサイト価格の下落は法人税収を押し下げているものの、アルミニウム価格が1トンあたり3,000ドルを超える高値で推移していることが、ロイヤリティ収入を通じて財政への影響を一部緩和している。ギニア政府は鉱山収入の0.5%を地域開発基金に充てており、価格低迷が長期化すれば学校やインフラ整備などの地域プロジェクトにも影響が及ぶ可能性がある。










