米イラン和平交渉の決裂を受けて金スポット価格が下落しドル高や原油高に伴うインフレ懸念が相場の重石となる

13日の金スポット価格は前週末の米イラン和平交渉が決裂したことを受けて下落しました。原油価格が1バレル100ドルを超えたことでインフレ懸念が再燃し、FRBによる利下げ観測が大幅に後退したことが金利を生まない金の重石となっています。またドル高の進行も他通貨保有者による金買いを抑制する要因となりました。

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週明けの市場で、金価格は下落しました。ドル高の進行に加え、米国とイランの和平交渉が決裂したことを受け、インフレ懸念が再燃し、将来の利下げ見通しに不透明感が広がったことが背景にあります。 スポット価格は一時、4月7日以来の安値を付け、東部時間午前11時36分時点で前日比0.8%安の1オンス=4,711.24ドルで推移しました。米ドルが上昇したことで、他通貨を保有する投資家にとってドル建ての貴金属が割高となったことも重しとなっています。 Blue Line Futuresのチーフ・マーケット・ストラテジスト、フィリップ・ストライブル氏は市場の現状について次のように述べています。 > 原油価格がインフレを左右し、それが連邦準備制度理事会の政策を決定づけるため、現在はヘッドラインに左右される市場となっており、すべての注目が原油価格に集まっています。 交渉決裂後、米軍はイランの港を出発する船舶を封鎖すると発表しました。これに対し、テヘラン側は湾岸諸国の港に対して報復すると警告しています。この動きを受けて、ブレント原油価格は1バレル=100ドルを超えて急騰しました。インフレ懸念の高まりは、中央銀行による利下げの余地を狭めることになります。金はインフレヘッジとしての側面を持つものの、高金利環境では利息を生まない資産としての魅力が低下します。 CMEのフェドウオッチ・ツールによると、市場が予想する年内の米利下げ確率は約21%となり、1カ月前の40%から大幅に低下しました。また、2月28日に始まった米国とイスラエルによるイランへの軍事行動以降、スポット価格は11%下落しています。 SP Angelのアナリストは、戦争に起因する売りについて次のように分析しています。 > 戦争による売り込みは、投機的なポジショニングが整理されることで、金の長期的展望にとっては健全なものになると見ています。 他の貴金属市場では、銀が2.5%安の1オンス=73.97ドルと大幅に下落しました。Sprott Asset Managementのマーケット・ストラテジスト、ポール・ウォン氏は、原油供給の不確実性が太陽光発電への投資加速を通じて、銀の構造的な需要を牽引する可能性があると指摘しています。 このほか、プラチナは0.8%安の2,027.95ドル、パラジウムは1.1%高の1,538.00ドルとなりました。

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