FRB当局者の1人が来年の追加利上げを予測し、インフレ見通しは2.7%に引き上げられ政策の転換点を示唆
米連邦準備理事会は政策金利を据え置いたが、当局者の1人が来年の利上げを予測し、インフレ目標達成への懸念が強く浮上した。イラン情勢に伴う原油高を背景に、年末のインフレ見通しは2.7%に引き上げられた。利下げを予想する当局者が依然として多数派だが、利下げ幅の予測は昨年12月時点の1.5%から縮小している。
アメリカ合衆国の連邦準備制度(FRB)において、過去2年半にわたり維持されてきた「次の金利操作は引き下げである」という当局内のコンセンサスに変化が生じています。3月18日に発表された最新の予測では、1名の政策担当者が来年の利上げを予測に盛り込みました。依然として当局者の大半は年内の利下げが次のステップであるとの見解を維持していますが、今回の予測は、インフレ抑制に向けた道筋に不透明感が漂っていることを示唆しています。背景には、イランでの紛争が3週目に突入し、原油価格が大幅に上昇している現状があります。こうしたエネルギー価格の高騰は、S-Oil Corporationなどのエネルギー関連企業の動向や世界的な物価動向に大きな影響を与える可能性があり、5年間にわたる目標超えのインフレを打破するために、金利の引き下げではなく引き上げが必要になるのではないかという議論を呼んでいます。今回の政策決定会合では、金利を3.5%から3.75%の範囲で据え置くことが決定されましたが、これに反対票を投じたのがスティーブン・ミラン理事です。ミラン氏は自身をFRB内で最もハト派な立場であると自認していますが、その彼でさえ、年内の利下げ幅の予測を従来の1.5ポイントから1ポイントへと縮小させました。> 私はFRBの中で最もハト派な政策担当者です。FRBの政策担当者19名のうち、年内の金利据え置きを予想したのは7名でした。また、別の7名が0.25ポイントの利下げを1回、残りの5名が少なくとも2回の利下げが必要であると予測しています。全体として、中央銀行の担当者たちはここ数ヶ月でインフレに対してより悲観的な見方を強めています。個人消費支出(PCE)価格指数の見通しは、昨年12月時点の2.4%から2.7%へと上方修正されました。FRBが目標とするインフレ率は2%です。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数も、従来の2.5%から2.7%に引き上げられています。一方で、労働市場と経済成長については底堅い見通しが示されました。年末時点の失業率は、昨年12月の予測および今年2月の実績値と同じ4.4%と予測されています。また、今年のGDP成長率は2.4%と見込まれており、前回予測の2.3%からわずかに改善しました。











