次期FRB議長候補のウォルシュ氏は利下げやFRBの体制刷新を主張
トランプ大統領に次期FRB議長として指名されたケビン・ウォルシュ氏は、現行の金融政策を批判し、大幅な体制刷新を求めています。同氏は利下げの実施やバランスシートの劇的な縮小、財務省との連携強化などを掲げており、21日の公聴会ではこれらの構想について議員から具体的な説明を求められる見通しです。
ドナルド・トランプ次期大統領によって次期連邦準備制度理事会(FRB)議長に指名されたケビン・ウォーシュ氏は、中央銀行のあり方を根本から変える大きな構想を抱いています。アメリカ合衆国の金融政策における「体制転換」、政策金利の引き下げ、インフレへの新たなアプローチ、バランスシートの縮小、そして財務省との連携強化など、その計画は多岐にわたります。

体制転換と政策の継続性について ウォーシュ氏は、現在のFRBの運営体制が長期間にわたって機能不全に陥っていると批判しています。2025年7月のインタビューで、同氏は次のように述べています。
過去45年間で最大のマクロ経済政策の過ちを招き、国を分裂させ、インフレの急騰を引き起こした政策の継続が必要だとは思いません。
金利とバランスシートの縮小 また、金利水準についても明確な持論を展開しており、金利はより低くあるべきだと主張しています。同氏は、FRBの膨れ上がったバランスシートを大幅に削減し、その余力を家庭や中小企業を支援するための低金利という形で再配分できると考えています。
インフレへの新たな視点とAIの影響 インフレの要因についても、ウォーシュ氏は独自の見解を示しています。2025年4月の講演では、パンデミックや地政学的リスクよりも、政府の支出拡大と通貨供給の増大がインフレを招いたと指摘しました。さらに、人工知能(AI)の普及が構造的な価格下落をもたらす可能性についても言及しています。
FRBの独立性と権限の限定 FRBの独立性については、ワシントンやウォール街の思惑から距離を置く「猛烈な独立性」が必要であると説いています。
独立性は、ワシントンの気まぐれやウォール街の欲求、そして政策の適切な遂行を損なう恐れのある有害な短期志向からの決別を必要とします。
さらに、FRBの権限を物価の安定と完全雇用という本来の任務に限定すべきだと主張し、それ以外の事項に介入することは組織の信頼性を危うくすると警告しています。
財務省との連携と透明性の向上 財務省との関係については、FRB議長と財務長官が市場に対してバランスシートの目標などを明確に説明する「新たな合意」の必要性を提唱しています。これは政権と一体化するのではなく、市場の予見可能性を高めるための連携であると強調しています。
最後に、FRB当局者による発信の多さ、いわゆる「不協和音」についても改善を求めています。同氏は、データ発表のたびに意見を変えるような発信は逆効果であり、指導部は自らの考えを披露する機会を控えるべきだとの考えを示しています。










