中国の3月原油輸入量は前年比2.8パーセント減少しており天然ガス輸入量は2022年10月以来の低水準を記録
中国税関総署が発表した3月の原油輸入量は前年同月比2.8パーセント減の4998万トンとなりました。中東情勢の緊迫化による影響は3月分には限定的でしたが、4月は輸入量が需要を下回るなど供給不足が懸念されています。また天然ガス輸入量は需要低迷を受け2022年10月以来の低水準となる818万トンにとどまりました。
中国の3月の原油輸入量は、前年同期の記録的な水準による反動で前年比2.8%減少した。中国税関総署が発表したデータによると、3月の輸入量は4,998万トン、日量換算で約1,177万バレルとなった。世界的な指標であるブレント原油やWTI原油の価格動向が注視される中、市場では中東情勢の緊迫化による供給への影響が懸念されている。イランを巡る情勢不安は製油所の稼働に影響を及ぼしており、供給の混乱は4月の輸入統計に重くのしかかる見通しだ。船舶追跡会社ボルテクサのアナリスト、エマ・リー氏は現状について次のように述べている。>3月に到着した中東からの貨物は1月と2月に積み込まれたものであるため、ホルムズ海峡の混乱による影響はまだ受けていない。中国のコンサルタント会社Oilchemの報告によると、3月の国内製油所の稼働率は68.79%となり、前年同月比で0.9ポイント、前月比では4.47ポイント低下した。原油の供給リスクなどの要因から、主要製油所および独立系製油所の双方が稼働率を引き下げたという。ライスタッド・エナジーのバイスプレジデント、イェ・リン氏は、4月の輸入量は平均需要を日量約200万バレル下回る可能性があると指摘し、次のように付け加えた。>製油所が石油製品の十分な供給を維持しようとするならば、4月の製油所の稼働率が利益率の悪化で低下する中でも、中国は在庫を取り崩す必要があるだろう。また、3月の石油製品(ディーゼル、ガソリン、航空燃料、船舶燃料を含む)の輸出量は、前年比12.2%減の460万トンに落ち込んだ。これは中国政府が先月、通関前の貨物を対象とした輸出禁止措置を命じたことが影響している。この輸出禁止措置は4月まで延長される見通しだが、近隣諸国からの要請に応じた少量の輸出については例外が認められる可能性がある。一方、天然ガスの輸入(パイプライン経由および液化天然ガスを含む)は、前年比10.7%減の818万トンとなり、2022年10月以来の低水準を記録した。世界最大のLNG輸入国である中国は、国内生産とパイプライン供給が需要を満たすのに十分であったことから、スポット価格の高騰に乗じて3月に過去最多となる8〜10件の貨物を転売したとされている。











