豪州とEUが自由貿易協定の交渉で進展しフォンデアライエン欧州委員長が合意署名のため今週末にも訪豪へ
オーストラリアのファレル貿易相はEUのセフチョビッチ委員長と協議を行い、自由貿易協定の締結に向けて大きな進展があったことを明らかにしました。農産物や重要鉱物の市場開放を巡り難航していた交渉は現在最終段階にあり、フォンデアライエン欧州委員長が合意署名のため今週末にも訪豪する可能性があると報じられています。
オーストラリアと欧州連合の間で、長年待ち望まれてきた自由貿易協定(FTA)の締結に向けた交渉が大きく前進している。オーストラリアのドン・ファレル貿易・観光相は、欧州委員会のマロシュ・シェフチョビッチ委員(通商担当)と生産的な電話会談を行ったことを明らかにし、合意に向けた自信を示した。

ファレル貿易相は声明の中で、現在の交渉状況について次のように述べている。
合意に至ることができると確信しており、オーストラリアの国家利益にかなう協定を実現するために、引き続き彼と協力していくことを楽しみにしている。
両者の交渉は2023年、主に農産物の市場開放を巡る意見の相違から一時決裂していた。オーストラリア側は牛肉やラム肉の対欧輸出枠の拡大を求めている一方、EU側はオーストラリアが保有する重要鉱物資源へのアクセス改善や、自国の工業製品に対する関税引き下げを要求している。
シェフチョビッチ委員も、交渉が正しい方向に向かっているとの認識を示した。同氏はSNSのXへの投稿で、成功裏に交渉を終えることに全力を尽くしていると強調した。
すべての利害関係者にとって互恵的な合意を目指し、現在懸命に取り組んでいる。
今回の交渉再開の背景には、米国や中国との競争が激化する中で、EUが供給網の多様化と競争力の強化を急いでいるという事情がある。EUは今年1月にも、インドとの間で貿易協定を締結しており、米国への依存を減らしつつ二国間貿易を拡大させる戦略を推進している。
ブルームバーグ・ニュースの報道によれば、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、対豪交渉が「最終段階」に入ったことをEU首脳らに伝えたとされる。早ければ今週末にも同委員長がオーストラリアを訪れ、正式な署名が行われる可能性も浮上しているが、現時点で計画は確定していない。






