ASEAN閣僚が中東での戦闘即時停止を要請しエネルギー供給網の維持と域内経済への悪影響を回避する方針を強調
東南アジア諸国連合の閣僚は中東情勢の緊迫化を受け、戦闘の即時停止と自制を求める声明を発表しました。原油価格が1バレル100ドルに迫るなか、エネルギー供給網の維持や域内経済への悪影響を最小限に抑えるための連携強化を確認しています。議長国のフィリピンなどは燃料確保に向けた独自の対策も検討しており、警戒感が広がっています。
東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相および経済相は、中東での戦闘を即時停止するよう呼びかけました。原油価格の急騰と貿易ルートの混乱が、東南アジア諸国の経済に深刻な影響を及ぼし始めています。今年のASEAN議長国を務めるフィリピンのテレーザ・ラザロ外務次官は、中東危機に関する特別会合後の記者会見で、地域全体が強い危機感を抱いていることを明らかにしました。> 我々は中東情勢とその地域への影響に深刻な懸念を表明し、敵対行為の即時停止の重要性を強調するとともに、ASEANはすべての当事者に対し最大限の自制を求めた。現在、原油価格は1バレル=100ドル付近で取引されています。これは、世界の石油供給の約20%が通過するホルムズ海峡を封鎖し続けるというイランの新最高指導者による宣言が、供給不安を煽っているためです。ASEANの経済相らは、エネルギー市場のボラティリティや主要な海上輸送ルートの寸断が、域内経済に広範な悪影響を及ぼしていると警告しました。特に、シェニエール・エナジーなどが供給するような液化天然ガス(LNG)や石油の輸入ルートへの依存度が高い国々にとって、さらなる供給ショックは大きな脅威となります。これに対抗するため、各国政府はエネルギー節約策の導入や国内市場の安定化、観光業などの脆弱なセクターの保護に乗り出しています。また、産業基盤を支えるオイレス工業のような企業が関わるサプライチェーンの回復力強化や、再生可能エネルギーへの転換を加速させることが、長期的な経済安定に不可欠であるとの認識で一致しました。燃料の多くを中東に依存しているフィリピン政府は、代替策としてロシアからの石油購入も検討していると言及しましたが、現時点で具体的な計画は示されていません。ASEAN諸国は、経済的打撃を最小限に抑えるため、地域的な協力メカニズムの活性化とグローバルなエネルギー供給網の維持を強く求めています。











